「Pythonはスクレイピングが得意?」
「スクレイピングのやり方を知りたい」
「Webスクレイピングの注意点は?」
インターネット上のさまざまな情報を収集するために、スクレイピング技術は役立ちますが、そのなかでもPythonはピカイチです。
しかし、PythonでWebスクレイピングするためには注意すべき点がいくつかあり、正しい方法で行わなければトラブルになってしまいます。
そこで今回、PythonでWebスクレイピングする流れと注意点を解説した記事を作成しました。
この記事を読めば、Pythonを使って安全にスクレイピングができるようになります。
「PythonでWebスクレイピングをしたい」・「トラブルを回避したい」このような人には有益な内容なので、さいごまで読んでください。
Webスクレイピングとは
さまざまな情報がインターネット上に存在している現代において、Webスクレイピングの技術は重宝されています。
インターネット上の情報(データ)を自動で収集する技術のこと
たとえば、日経平均株価を定期的(30分ごと)に取得する場合、
- 30分ごとに日経平均株価のサイトへアクセス
- 画面に表示されている現在の日経平均株価を確認
- Excelなどに確認した日経平均株価を記入
上記の単純作業を1日に10回以上繰り返さなければなりません。
Webスクレイピングを使えば、自動で情報を収集させ続けることができます。
Webスクレイピングの設定と流れ
Webスクレイピングを行うためには、いくつかの条件設定と流れを構築します。
- 取得したい情報を確定(サイトURL)
- Webサイトの構造を分析し、スクレイピングプログラムを構築(プログラミング)
- スケジュール設定し、自動化
プログラミングするときに、Pythonでプログラムを構築していきます。
Webスクレイピングのメリット
Webスクレイピングで情報収集を行うことで、大きなメリットが得られます。
- 人的コストが減らせる
- ミスが減らせる
- 情報の鮮度を保ちやすい
構築したスクレイピングプログラムが自動で情報収集を行うので、ケアレスミスなどのヒューマンエラーが減らせ、人的コストが大幅に軽減できます。
また、取得した情報をメールやチャットで通知することで、新鮮な情報をタイムリーに届けることもできます。
Webスクレイピングは、大きなメリットが得られるすごい技術です。
Webスクレイピングの注意点
メリットが大きいWebスクレイピングですが、行うにあたって注意すべきポイントがあります。
正しい方法でスクレイピングを行わないと、トラブルになる可能性があるので注意してください。
- 禁止サイトにアクセスしない
- 対象サイトへ負荷をかけない(連続アクセスをしない)
- 収集した情報を公開する場合は、著作権法を遵守する
上記以外にも、サイトや内容によって注意点がありますが、最低限として上記3つはおさえておきましょう。
スクレイピング禁止のサイトにアクセスしない
Webサイトによっては、スクレイピング行為を禁止しているサイトがあります。
スクレイピング禁止のサイトをスクレイピングすると、トラブルになる可能性があるのでアクセスしないようにしましょう。
スクレイピングを禁止しているサイトかどうかは、robot.txtファイルを確認することで判断できます。
robot.txt以外にも、利用規約などでスクレイピング(クロール)を禁止していることもあるので、事前に確認するようにしましょう。
- Amazon
- 楽天
- Twitter などなど
対象サイトへ負荷をかけない
スクレイピングが禁止されていないサイトであっても、サイトに負荷をかけないようにスクレイピングを行いましょう。
具体的には、1アクセス(リクエスト)したら1秒以上の待機時間をもうけましょう。
間隔を空けずアクセスし、サーバーをダウンさせると威力業務妨害になることもあります。
相手に迷惑をかけずにマナーを守ってスクレイピングを行いましょう。
収集データの二次利用は注意
スクレイピングによって収集したデータを公開するときには、著作権法を遵守しましょう。
具体的には、出典を明示し引用リンクを設置するなどが必要です。
また、個人情報などは公開自体が禁止されているケースがあるので、特に注意してください。
収集した情報は、注意して扱うようにしてください。
pythonでスクレイピングする方法
Webスクレイピングをするなら、Pythonがおすすめです。
Pythonは、シンプルなソースコードで、少ない記述でプログラムを構築できるので、簡単にWebスクレイピングを行えます。
他のプログラミング言語でもWebスクレイピングはできますが、一番簡単にできるのはPythonです。
Webスクレイピングでおすすめのライブラリ
PythonがWebスクレイピングに向いている理由は、ライブラリが豊富だからです。
- Selenium(セレニウム)
- Beatifulsoup(ビューティフルスープ)
上記の2つのライブラリを使えば、どんなWebサイトでもスクレイピングすることができます。
たまに質問をもらいますが、ライブラリは無料で使えるものばかりです。
ライブラリの使い分ける判断条件
実際にスクレイピングプログラムを構築するときには、SeleniumとBeatifulsoupの2つのライブラリを使い分けます。
- 動きが無いWebページ→Beatifulsoupをつかう
- 動きがあるWebページ→Seleniumをつかう
動きがある/ないを動的ページ/静的ページともいいます。
たとえば、ネットショップサイト(Amazonなど)で、条件を選択して商品を絞り込んで表示しますが、このように動きがあるサイトを動的ページです。
画面上で、選択したり入力するWebサイトから情報収集したい場合は、Seleniumを利用してスクレイピングを行います。
実際に、スクレイピングにチャレンジすると、奥深くまで理解できるようになります。
Pythonは独学でも習得できる
Webスクレイピングが得意なPythonですが、独学でも習得できます。
私も、完全独学でお金を稼ぐまでのスキルを獲得できました。
しかし、Pythonにかぎらずプログラミングを独学で学ぶには、正しい方法で学び続けることが大切です。
Python独学のロードマップ
Pythonを独学で習得するためには、下記のロードマップで進めましょう。
- 基礎を学ぶ(無料サイト・YouTube)
- 参考書で学ぶ
- 自分で考えて作ってみる(拡張でも可)
まず、独学のゴールは「関数を理解すること」と設定します。
完全にプログラミング初心者であれば、動画で学ぶことがオススメです。
動画で一通り基礎を学んだあとは、参考書を読んで深く理解するようにしましょう。
そして、自分で考えたプログラムを作成したり、参考書にでてきたプログラムを拡張したりしてみましょう。
Pythonは初心者にわかりやすいプログラミング言語なので、独学でも習得できます。
Pythonにかぎらずプログラミング言語を独学で習得したい人向けに、挫折しないためのロードマップを解説した記事を参考にしてください。
独学で基礎を習得したら次のステップへ
Pythonを独学で学んで、関数を理解したら次のステップへ進みます。
Webスクレイピングができるようになりたい人は、スクレイピングのやり方を詳しく解説したサイトや書籍で学んでください。
私は、スクレイピングについて体系的に解説している書籍で学習することをオススメします。
スクレイピングにおすすめの参考書
Pythonでスクレイピングする方法を学ぶために、おすすめの参考書を紹介します。
イラスト・図解 | 3.8 |
わかりやすい説明 | 4.0 |
Beatifulsoup | 解説あり |
Selenium | 解説なし |
API | 解説あり |
データ加工・分析 | 解説あり |
Webスクレイピング初学者におすすめの一冊で、わかりやすく解説された参考書です。
HTMLの構造についても細かく解説しているので、Webサイトの知識がない人でも読み進めることができます。
PythonでWebスクレイピングしたい人が最初に読んだほうがいい参考書です。
わかりやすく解説した参考書は他にもあります。おすすめ参考書を紹介した記事を参考に選んでください。
Pythonをもっと極めたい人はスクールも検討
Pythonはスクレイピング以外にも、統計処理やAI(人工知能)開発、Webサイト制作など、さまざまなことができます。
さらにPythonを学んで、仕事にしたい・稼ぎたいと考えているならより専門的なスキルが必要です。
しかし、専門的なスキルは独学で習得できますが、思っている以上に時間がかかり学習コストが高くなってしまいます。
もちろん、スキル習得までの時間に余裕がある人は、ゆっくりと独学で進めて大丈夫です。
しかし、プログラミングで転職したいや早く稼げるようになりたいという時間にかぎりがある人は、プログラミングスクールに通うことも検討するべきです。
専門的なスキルを最短で学習することで効率的にスキルアップできるので、短期間でPythonを習得したい人にプログラミングスクールは向いています。
プログラミングスクールによっては、Pythonを教えることができないスクールもあるので注意してください。
失敗しないためには、Pythonが学べるプログラミングスクールを徹底比較した記事を参考に選んでください。
まとめ:WebスクレイピングならPythonしかない
Webスクレイピングでデータ収集したいならPythonしかありません。
- 優秀なライブラリが使える
- わかりやすくソースコードを記述できる
- 少ないコード量で構築できる
スクレイピングしたくてPythonを学んでみたいと考えている人は、まずは独学で学び始めてください。
YouTubeや学習サイトにアップされている動画を見ながら、自分の手を動かしていればPythonの基礎知識は習得できます。
しかし、もっと専門的にPythonを学びたい場合は、独学よりもプログラミングスクールに通う方法もあります。
独学でも習得できますが、思った以上に時間がかかります。プログラミングスクールなら最短でスキルを習得できるので、時間が無い人にはオススメです。
しかし、プログラミングスクールは安くても20万円以上の受講料が必要です。
スクールに入った後に、カリキュラムのレベルが低い(もしくは高い)や、モチベーションが続かないなど、ミスマッチも起こりえます。
高い受講料を支払って後悔しないために、まずは無料体験会に参加しましょう。
プログラミングスクールのなかには、事前に無料体験会に参加できるスクールがあり、申し込み前に体験することでミスマッチを防ぐことができます。
もちろん、無料体験会に参加して「合わない」と感じれば断ることもできます。
最短でPythonを習得したいなら、プログラミングスクールの無料体験会に参加してみてください。